(写真:夫と小太郎) 書いてる人:ライラ
by XXhousewife
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自分の感受性くらい
自分の感受性くらい
茨木 のり子
この詩に初めて会ったのは確か大学時代の友人がネット上で紹介していたのを読んだ時だった気がする。2,3年くらい前になるだろうか。
「怒られた」気がする詩だけど、私はこの詩に怒られるのは何だかとっても気持ちが良い。
この詩を読んで怒られた気分になれる自分に安心するからなのかな、と思ったりしてる。
最近、またこの詩に出くわす時が多い。
「身につけなさい」(つまり、買いなさい)ということかなぁ、と考え中。
自分の持ち物(CDとか)で持ってなくても、まるで自分の歌に思えるような音楽があった。
それは、ふいにラジオから流れてきたり、テレビから聞こえてきたりする。
そのたびに、「ああ、また出会ったなぁ」と思う歌だった。
中学生からずっとその歌に励まされ、慰められ、社会人になってとうとう私はその曲が入っているCDを買った。
その曲はその曲なのに、なんだか違う気がした。
それはオムニバスCDだったので、「バージョンが違うのかな?」と思ってオリジナルの入っているアルバムを買ったけれど、やっぱり何だか違う気がした。
(勿論、大事な歌だし、私が最後にお葬式でかけたい歌NO.1ですが。)
数年後、もう何が何だか分からなくなっていた頃、不満で辛くてどうしたらいいか分からなかった時に、またその歌がカーラジオから流れてきた。
私は久しぶりにその歌を聴いた気がしたものだ。
そうやって、聞きたいときに聞けたり、自分のものにしてしまうと、"違ってしまう"モノがある。
人生のBGMとして、必要なメッセージとしてふいに出会うものには、その瞬間にしかない輝きがあって、その輝きが欲しいのなら、それは手に入らないことの方が多分多いはずだ。
そんなわけで、数年間、ひたすら偶然まかせで出会っていたこの詩を、手に入れることに少々躊躇があるわけです。
まー手に入れたからって出会わないわけじゃないしな。
この人の他の詩も詠んでみたいし。近々買いましょう。
最初にもガツンと来ましたが、数年を経た今だからこそ響いてくる新しい衝撃があります。
キビシー。キビシーけど、全く以てその通りだ。
茨木 のり子
この詩に初めて会ったのは確か大学時代の友人がネット上で紹介していたのを読んだ時だった気がする。2,3年くらい前になるだろうか。
「怒られた」気がする詩だけど、私はこの詩に怒られるのは何だかとっても気持ちが良い。
この詩を読んで怒られた気分になれる自分に安心するからなのかな、と思ったりしてる。
最近、またこの詩に出くわす時が多い。
「身につけなさい」(つまり、買いなさい)ということかなぁ、と考え中。
自分の持ち物(CDとか)で持ってなくても、まるで自分の歌に思えるような音楽があった。
それは、ふいにラジオから流れてきたり、テレビから聞こえてきたりする。
そのたびに、「ああ、また出会ったなぁ」と思う歌だった。
中学生からずっとその歌に励まされ、慰められ、社会人になってとうとう私はその曲が入っているCDを買った。
その曲はその曲なのに、なんだか違う気がした。
それはオムニバスCDだったので、「バージョンが違うのかな?」と思ってオリジナルの入っているアルバムを買ったけれど、やっぱり何だか違う気がした。
(勿論、大事な歌だし、私が最後にお葬式でかけたい歌NO.1ですが。)
数年後、もう何が何だか分からなくなっていた頃、不満で辛くてどうしたらいいか分からなかった時に、またその歌がカーラジオから流れてきた。
私は久しぶりにその歌を聴いた気がしたものだ。
そうやって、聞きたいときに聞けたり、自分のものにしてしまうと、"違ってしまう"モノがある。
人生のBGMとして、必要なメッセージとしてふいに出会うものには、その瞬間にしかない輝きがあって、その輝きが欲しいのなら、それは手に入らないことの方が多分多いはずだ。
そんなわけで、数年間、ひたすら偶然まかせで出会っていたこの詩を、手に入れることに少々躊躇があるわけです。
まー手に入れたからって出会わないわけじゃないしな。
この人の他の詩も詠んでみたいし。近々買いましょう。
最初にもガツンと来ましたが、数年を経た今だからこそ響いてくる新しい衝撃があります。
キビシー。キビシーけど、全く以てその通りだ。
自分の感受性くらい 茨木 のり子
ぱさぱさにかわいていく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
何もかもへたくそだったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
by XXhousewife
| 2008-02-26 21:51
| 読む・見る・聴く