(写真:夫と小太郎)  書いてる人:ライラ


by XXhousewife

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2010年 07月 24日 ( 1 )

愛の眼差し

「話をしよう」

王様はサブリナに夢中だった。サブリナは身分の低い女性だったが、王様に見初められてその最後の妻となっていた。
 ある日の午後、王様が狩りに出ているあいだに城へ伝令がやって来て、サブリナの母親が病気であることを知らせた。王様の私用馬車を使うことは禁じられており、破った者には打ち首の刑が待っているのだが、サブリナはその馬車に乗って母親のもとへと駆け付けた。
 狩りから変えてきた王様はそのことを知らされた。

 「素晴らしいではないか」王様は言った。「母親のために命までかける、これが親を思う本当の愛というものだ。素晴らしい!」

 またある日のこと、サブリナが城の庭に腰をおろして果物を食べていると、王様がやって来た。サブリナは王様に挨拶してから、篭に残っていた最後の桃を一かじりした。

 「おいしそうじゃのう!」王様が言った。
 「ええ、大変おいしゅうございます」サブリナはそう答えると、腕を伸ばして愛する人にその最後の桃を譲った。
 「わしはたいそう愛されておる!」後に王様はそう語った。「自分の楽しみを我慢してまで、最後の桃をわしにくれたのじゃ。感動的ではないか」

 それから数年の月日がたち、どういう理由か王様の心からは愛と情熱が消えてしまった。王様はかたわらに座る親友にこう言った。「あいつは王の妻らしく振る舞ったことなど一度としてなかった。禁令を破ってわしの馬車を使いおったこともある。おまけにあるときなど、食べかけの果物をわしに差し出す始末だ」



「事実はいつもひとつだ。そして、すべてはあるがままにある。だがこの物語のように、人は同じことを全く別の視点から見ることもできる。自分の知覚に注意せよ、という賢者バドウィンの言葉がある。

もしも自分が目にしたものが
自分に最も都合のよい現実に"ぴったり"一致するならば…
自分の目を疑いなさい!



(ホルヘ・ブカイ)
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by XXhousewife | 2010-07-24 01:28 | 読む・見る・聴く

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